尾上紫の日記

冬夏会ありがとうございました。

2009.06.07

冬夏会、無事に終わりました。
今回もご来場下さいました皆様、そして応援して下さいました方々、
本当にありがとうございました。

今回は、「文屋」の官女と、「喜撰」のお梶をやらせていただきましたが、
どちらも、なかなか踊る機会がなかったもの。


官女は初めてで、これから踊る機会があるとは、なかなか思えません!
最初で最後かもしれませんが、難しかったですね。
今回は素踊りで、しかも通常大勢出る官女ですが、今回はふたり。
男の方が、歌舞伎でやるからおかしい役どころなのが、
今回はたったふたりで、どうやるか、、、
普通にやってもつまらないし、かと言って、
へんに下品にするのも違うし、官女らしさを残しつつ、
憎めない、ちょっとコミカルさ
が出ていればと思いましたが、なかなか。。。


お梶は、約10年前に一度、他流の方と踊りました。
年齢的にもなんだか難しく、しっくりいかなかったのを
悔しく思っていました。

今回は父を相手にするという、ある意味、間柄的に難しく
思いましたが、ここは親子でやる面白さがありつつ
、気持ち悪くないようにしたいと思いました。

しっくりいかなかったなりに、一度、踊らせてもらっているというのは、
ちゃんと実になっているのかもしれません。
その経験に感謝という気がします。

いろいろ資料映像で勉強しましたが、
なぜか両親がTVで共演した「喜撰」(白黒!)の振りを参考にしつつ、
大好きな歌右衛門さんのお梶から色々勉強しました。

両親共演の映像は、何だか不思議でした。
弟の青楓にそっくりで、青楓がふたりで踊ってるみたいでした。
私にとっても師匠である、亡くなった藤間ご宗家(六世)に言われ、
一緒に踊ることになったそうです。
貴重な映像ですね。
娘としては、何だか素直に嬉しいですね。

とにかく今回もいい経験となり、本当に感謝です。
ありがとうございました。


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開演前、官女のわたし!
お梶は早変わりで撮れなかったので、後日、
舞台写真をアップします♪


感謝。

2009.05.26

今日、偶然やっていた、ボクシング世界フライ級タイトルマッチを
観ました。
5度目の防衛戦の内藤大助さんは、なんと私と生年月日が同じ。
世間では、三菱重工爆破事件の日だそう。
よく母親からその話を聞かされました。

ある時、同じ生年月日だと知ってから、何だかとても応援してしまいます。

今回の防衛戦はかなり苦戦していたようで、血まみれの戦いでした。

なんとか防衛には成功したけれど、そこに笑顔はなく、来ていただいた
お客様に対して期待どおりの試合ができなかったと謝る姿がありました。
そこにはチャンピオンとは思えないほどの、謙虚な姿勢と、ひとりのアスリート
としての悔しさがにじみ出ていました。

そしてさらに印象に残ったのは、お客様に対しての心からの感謝の気持ちを
述べる彼の姿、ひとつひとつの言葉、音色に、内藤さんの本質を感じ、
尊敬し、素直に感動しました。


同じ日に生まれた人がこんなに命がけで頑張っている姿を見て、
本当にただただ凄いと思ったし、励まされました。


私は、こんなに頑張れているだろうか、こんなに謙虚だろうか。
感謝の気持ちを忘れてはいないだろうか。
ちょっと考えてしまいましたね。


私も、心を入れ替えてがんばらなくては!
彼が最後に観客に、
次があるならば、その時は期待通りの試合をしたい。
と言ったが、その言葉どおりになるように応援したいし、
勝利の笑顔を見たいと思いました。

今日の試合だって、充分、ひとの励みになったと思います。
少なくとも私は刺激を受けて、励まされました。

内藤さん、ありがとうございました。




「道行旅路の嫁入」オンエア!

2009.05.06

明日7日と10日に、「芸能花舞台」@NHK教育テレビで、
2月に行われた日本舞踊協会公演での「道行旅路の嫁入」の
劇場中継があります。


3月に亡くなられた藤間紫先生の最後の舞台。
嬉しくも哀しくも、母娘として共演させていただきました。
今でも、先生の優しい眼差しと、お声が私の脳裏に
はっきりと蘇ってきます。

皆様、ぜひご覧くださいませ。


番組名 「芸能花舞台」
     義太夫「道行旅路の嫁入~八段目~」


出演 戸無瀬・・・藤間 紫
    小浪・・・尾上 紫


放送日 平成21年5月7日(木)14:00~14:45教育テレビ
           5月10日(日)23:30~24:15教育テレビ<再>

http://www.nhk.or.jp/hanabutai/yotei.htm


病は気から?

2009.04.30

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昨夜、発熱しました。
もともと身体は丈夫で、タフなので、発熱は滅多にないのですが、
ちょっと疲れていたのでしょうか。。。


それにしても38℃後半なんて、20年ぶりくらいかもしれません!
それくらい発熱しません。
自宅に体温計もなくて、でもこれはただ事ではないってほどの悪寒で、
買いました!(最近、コンビニで売ってるんですね!)


でも数字を見たら余計くらくらして、しんどくなりました。
それでも、あまりにめずらしいので、とりあえずくらくらしながら
記録撮影。笑

今日は仕事があり、大ピンチでしたが、風邪薬、栄養剤、ビタミン剤、
そして解熱剤に氷嚢までして、何が効いたのか、気合いなのか、
なんと朝には3℃下がりました!


自分でもびっくりするくらいの回復力!!!
なんとかピンチを切り抜けました。
それにしても、熱、下がりすぎ。。。
私、平熱低いんです。だから36.5℃くらいでもうくらくらするのに、
今回まで上ると、もう視界が揺れて揺れて。


あ~、でもほんとに助かった。
これからは過信しないように体調管理も気をつけようと思います。


ちなみに、子供の時以来、父親に看病されました。
感謝。


中国人?

2009.04.20

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先週、ドラマの撮影で徳島に行っておりました。
昨年11月に撮影をしていて、中空きだったのですが、
5ヶ月ぶりにまた皆さんに会って、楽しくお仕事できました。


なんと私、実は中国人!
でも実は二度目なのです。
数年前、「はぐれ刑事純情派」にゲスト出演したときも中国人役でしたが、
ずいぶんキャラクターは異なります。


今回は結構はちゃめちゃです。笑
中国語訛りの日本語というのは同じですが、
それだけでも笑えるのに、さらに関西訛りです!

極めつけに、名前は「ビンビン」(にすいに水)!!!
芝居してて自分で可笑しくなること多々ありました~


写真は撮影中のオフショット。
私は、色白らしく、今回の役柄は山の中で生活している設定なので、
顔はもちろん手まで、日焼けメイクをしています。

放送はまだ未定ですが、決まり次第またご案内しますね。
楽しみにしていてください!


2009.03.27

今日の夕方、藤間紫先生が亡くなられました。
先月、日本舞踊協会公演で、「八段目道行」をご一緒に踊らせていただいたのが、
最後の舞台になってしまいました。

同じ板の上で、改めて、先生の存在感に圧倒されながらも、
本当に優しい眼差しで私を見つめながら踊ってくださる先生に、私の心が自然に反応して温かくなっていくのを感じながら踊りました。

そのお顔が私の脳裏に焼きついて、今もくっきりと思い出されて、
まだ先生が亡くなられたことを信じることができません。


先生が私に教えたかったことは、踊りの心でした。
八段目のお稽古の初日に、先生は私にそうおっしゃいました。
踊りの技術ではなく、役の心を教えたいと。


お稽古は、本当に楽しいものでした。
稽古の時間と同じくらい、おしゃべりもたくさんしました。
そして本番の先生は役そのもので、しかも輝きを放っていました。
私は舞台の上で、先生が教えたかったことを体感することができました。
先生、本当にありがとうございました。
教えて頂いたこと、これからの舞台で精一杯、伝えていきたいと思います。


舞踊家としても役者としても、大先輩ですが、紫の名前も含めて、
とても不思議な因縁を感じます。
舞台人としてまた強く背中を押されたような気がします。


長い間、本当にお疲れ様でした。
そしてこれからは天国という舞台に場を変えて、踊りつづけてください。
先生のご冥福を心よりお祈りしております。


尾上 紫



WBC

2009.03.25

日本チーム、世界一おめでとうございます!
昨日はちょうど仕事が夕方からだったので、朝からかぶりつきでテレビ観戦してしまいました。
もう手に汗握るというか、死にそうな気持ちで、テレビの前から離れることができず、
電話もムシ、宅急便もムシ、本当に失礼しました〜
でも観られてよかった。とにかく嬉しい!!!
感動してしまいました。ありきたりな表現ですが。。

チームの皆さんひとりひとりに、感謝の気持ちでいっぱいです。

色んな場面がすべて心に残りましたが、やっぱり
イチローさんの決勝タイムリーヒットにはしびれました。
信じてよかった!今回のイチローは、どう這い上がっていくのか、ただひたすら見守ることしかできませんでしたが、谷底でも谷底なりにどう仕事をするのか、
そして昇っていくのか、なんだか彼の底力を見られて本当に励まされたし、勉強になりました。最後の打席に立ったときの顔、いい顔でしたね。忘れられないです。


韓国の選手も凄かった、でもさらに日本はもっと凄かった!!
素晴らしい試合を本当にありがとうです!



尾上会御礼

2009.03.16

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先月、尾上会の際は、ご声援、ご来場、誠にありがとうおざいました。
インターネット不具合のため、なかなかお礼をブログで伝えることができなくて、
本当に申し訳ありませんでした。

とにかくばたばた慌ただしく、そしてあっという間の二日間でしたが、
あたたかいお客様と、出演者の方の頑張りに感動して、私のほうが
たくさんのエネルギーをいただきました。
これは、自分で舞台に立つことでは得られないものです。
本当に楽しかったですし、感謝の気持ちでいっぱいです。

今回、色々と稽古などのお手伝いをさせていただきましたが、
主に、お子さんを中心に指導させていただきました。
写真は、連獅子の胡蝶を踊った、恵ちゃんと久美ちゃんと記念に撮っていただきました。
彼女たちは胡蝶の他に、それぞれ汐汲、藤娘も踊って今回、大活躍でした。

胡蝶の出演が決まったのは、11月末だったのにも関わらず、本当に熱心に稽古励んで、自分たちの出し物の踊りのエネルギーにも変えて、どんどん成長してくれました。
胡蝶は、私の舞踊活動の原点です。胡蝶を教えると、初心を思い出し、
踊りが楽しいなということを、今回も改めて感じます。
教えていても、こちらが楽しくなってしまって、12月は、気がつくと、4時間ほどの
長い稽古になってしまって、ご両親さま方にはご心配をおかけしたこともありました。

それでも、ふたりとも楽しそうにお稽古をしてくれて、当時の自分を思い出し、
懐かしかったり嬉しかったりで、本当に充実したお稽古でした。

本番は、もちろん成果を存分に発揮してきれました。
自分で言うのも何ですが、良い胡蝶が誕生したと思いました。
ふたりとも、ありがとう。
翌日の汐汲と藤娘を、今度は少し大人っぽく、本当によくできました。
はなまるを100個あげても足りないくらいです!!!


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さてこちらは、尾上京。
しばらく活動休止していましたが、元気に帰ってきてくれました。
私たちは同い年で、お互い幼少からお稽古して、名取になったのも同じときでした。
名取のお揃いの着物で撮るのもそれ以来…てことは1X年ぶりくらい。
この鮮やかな色、もっと似合ってたよね〜。。。なんて言いながら、
当時と同じアングルで撮ってみました。


尾上会

2009.02.10

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先週末、尾上会の下浚いが行われました。
協会公演と日程が近いので、お稽古が大変。しかも、最近
教えるほうに手一杯だったので、なかなか自分の稽古ができず、
下浚い当日は、ドキドキするほど手探りでしたが、なんとか振りは覚え、
とにかく当日まで、何度もお稽古するしかないですね。


↑は「鐘」の扮装写真。↓は「北州」。
今回はどちらも初めて踊るもの。


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この「北州」は尾上流の師範試験の課題曲なのですが、
私が師範になった頃とは試験のシステムが多少変わったので、
私はこれを踊る機会がなかったので、ぶっちゃけ初挑戦なのです!

たまたまこの下浚いを尾上流理事の面々がご覧になっていて、
やっていなかった師範試験を受けているみたいで、
もう、なんの罰ゲームかと思うような、そんな中での下浚いでした。。。


なんだか本番以上に緊張しちゃった。。。

いい度胸つきました!


本番まであとわずか!
稽古は本番のように、本番は本番のように、
頑張りたいと思います。


八段目

2009.02.03

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更新ご無沙汰になってしまいました。


1月は本当に慌しく過ごしていました。
今月の協会公演と尾上会のお稽古です。
自分の稽古と教えるのとで、少々テンパっていました。
でも、風邪も引かず、結構楽しくお稽古しています。


今日は、協会公演の下浚いでした。
私がやるのは、歌舞伎の仮名手本忠臣蔵の中の八段目。
大星由良之介(つまり大石内蔵助のこと)、の息子、
力弥の許嫁、小浪です。
忠臣蔵は男の物語と思われがちですが、
女性たちの運命もかなり狂わされているのです。
私の役もそのひとり。


小浪の母、戸無瀬は、藤間紫(むらさき)先生です。
先生のことは幼少からよく知っていて、藤間のご宗家の
お稽古場で、よくお会いしました。
まだ7、8歳くらいでしたか、舞台でご一緒したことも
ありました。
昨年も「欲望という名の電車」でご一緒させていただきましたが、
二人で、しかも親子をやらせていただけることになるなんて、
なんだか嬉しいです。


恐れ多くも、読みは違えど、同じ名前になったわたし。
実は、約20年前、その名披露目に踊ったのが、この
「八段目道行」でした。
当時は、深く考えませんでしたが、名前をいただいて、
時が経てば経つほど、先生の存在は大きく、わたし、
えらい名前にしてしまったかも。。。と思ったりしました。


でも、まさかご一緒に踊っていただけるなんて、
名前を並ばせていただけるなんて、感慨深いものがあります。


今回は舞踊家としても、女優として尊敬する先生のもとで、
表現する心を学ばせていただいています。
ご一緒にお稽古していても、毎回反応が違ったり、
表情が変化したり、そういうのを楽しみながら、
頭をやわらかくして、踊りたいです。
小浪という人も、とてもいじらしくて、可愛らしく、
しかもとても逞しいところが私は好きなので、
彼女の健気な様子をたっぷり表現できればいいなと
思っています。


写真は支度中。この衣裳とかつら、結構重いです。。


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